昨日行って来た。「オーディオセッション in OSAKA 2007」のイベントレポートをしたいと思います。全部のブースに回りたかったのですが。時間的に無理だったので、私が参加したブースを中心にレポートしたいと思います。レポートは前・後編に分けてやります。
それではまず前編から…
●TAOC/HAMILeXブース

まずはTAOC/HAMILeXブース。イベントを行なっていたのはTAOCのみでした。まぁ、HAMILeXはラックだけ展示していたので、それだけでイベントするのは難しいでしょうけどw
TAOCは今月末に発売するLC200を用いてイベント。LC200のLCはLive&Comfortableを意味するそうです。そもそもオーディオアクセサリーメーカーだったTAOCが(本体は日本屈指の鋳鉄メーカーですが)スピーカー作りを始めたのは、自分たちの伝えたい音を表現するためだそうです。
LC200は3つの点を特にこだわったらしく、それは1)スピーカーユニット
・2)エンクロージャー・3)ネットワークだそうです。まず、TAOCのスピーカーユニットは今までDYNAUDIOやScan-Speakからユニットを手に入れていたんですけど、今回から自社製作の新開発のユニットを採用し、13cmウーハーでありながら豊かな低音を実現したそうです。実際に聴いてみて、確かにサイズの割りに13cmウーハーにしては豊かな低音だと思いました。次にエンクロージャーはカタログでは21mm厚MDFとなっていますが、実は15+6mmになっているようで、これはMDFの外側の硬い部分を有効に使うためだそうです。そして、ネットワークは人の声を重視したチューニングを施してあるようで、イベントでかけていた女性のハスキーヴォイスは良い感じになっていたと思います。
LC200の価格は\168,000(税込)/PairでTAOCのスピーカーの中では1番安いモデルにあたります。音を聴いた感じでは中々魅力のあるモデルだとは思いますが、この価格帯には国内・海外の強力なライバルたちもたくさんいるので、その中でTAOCを選ぶかっていうと…う~ん、どうなんでしょ?
●ONKYOブース

次にONKYOブース。ONKYOは試作のスピーカーを用いてイベントをしていました。
(↑クリックすると大きくなります)左が今回の目玉(?)であるフロア型スピーカーです。今となってはこのタイプのスピーカーは珍しいですね。ユニットの構成はリング型ツィーター・13cmスコーカー・30cmウーハーとなっていて、ウーハーの材質は表面にポリエチレンナトリウム、裏面にはコットンなどの様々な材質を使用。マグネットには小さくても強力なネオジウムを採用しているそうです。音はすごく開放的でイベントで鳴らしていたドラムのアタック音は鳥肌ものです。実際に販売すれば結構売れるんじゃないかなぁ。ただこのスピーカー、ある人から聞いたところ東京のハイエンドショー3日前に出来上がったものらしく、全く同じものはできないそうですw
写真の右側がギターアコースティックスピーカー。このスピーカーはエンクロージャーの響きを押さえ込むのではなく、逆にエンクロージャーを盛大に鳴らしてやろうってコンセプトのスピーカーです。写真のものは現在売り出されているマホガニーとは違うメイプル材を使用し、さらにはサンバースト仕上げを施した試作品です。音はサイズを感じさせない朗々とした音で、理屈抜きに聴いていて楽しいスピーカーだと思いました。サイズ的に言って高級なデスクトップスピーカーとしての役割も果たせそうですし、魅力的なモデルだと思いますよ。ただ、このメイプル+サンバースト仕上げの試作品の価格は現行モデルの倍では利かないらしいです。余談ですが、とある人に聞いた話では、このスピーカーは"ONKYOのようなあまりコスト管理していないメーカー"だからこそ実現しているそうですw
●Triode

Triodeブース。途中から入ったのであまり音は聴けなかったのですが、どうやら真空管アンプの試聴を行なっていたようです。試聴に使っていたスピーカーはTriodeが輸入代理店をしているスペンドールのスピーカーでした。ブース自体はたいへん盛況で立ち見(立ち聴き?)人がすごく多くて、イベントが終わった後も人が機器に群がっていました。
●Sony

Sonyブース。Sonyブースでは前半新開発のスピーカーSS-AR1とTA-DR1・SCD-DR1によるピュアオーディオ試聴会と後半AVアンプ+プロジェクター(VPL-VW200)によるホームシアターの2部構成になっていました。
新型スピーカーのSS-AR1は上1/3にブックシェルフ・下にウーハーを追加したような構成になっていて、バスレフポートも上部と下部の両方にあります。フロントバッフルには50mm厚の楓を使用しているそうです。説明員の方によるとこのスピーカーは女性ヴォーカルに自信があるみたいで、実際に私が聴いてみてもとても潤いがあって良いと思いました。ただ、このスピーカーは1本90万近くしますし、TA-DR1・SCD-DR1も両方合わせて250万するので合計400万円以上のシステムになるんですよね…。SS-AR1のような上のクラスには他にも魅力がたくさんあるスピーカーがありますし。
私個人としては前半のピュアオーディオよりも、後半のホームシアターの方が興味深かったです。VPL-VW200で見る映画はすごく迫力がありましたし、BDで録画したフルハイビジョンの画質があんなにキレイだとは思っていませんでした。音場補正もスピーカーの位置がcm単位で画面表示され、ホームシアターを全く知らない私にとってはとても面白かったです。
あと余談ですが、Sonyの説明員の方々の自分たちの機器に対する熱意はすごかったです。
前半はこのへんで。何かイベントに関する意見・質問があれば気軽にコメント欄からお願いします。
